バイオマス発電

BIOMASS

バイオマスとは、動植物から生み出され、エネルギー源として利用できる生物資源の総称です。
このバイオマスを燃焼またはガス化することで発電するのが、バイオマス発電です。有機物を燃料とするバイオマス発電は、再生可能エネルギーの中でも、リサイクルや地域振興に繋がる発電方法として注目されています。
室蘭バイオマス発電所は、パーム椰子殻(PKS)を燃料としたバイオマス発電所です。

バイオマス燃料(パーム椰子殻)について

パーム椰子殻(PKS:Palm Kernel Shell)とは、パーム椰子の果実からパーム油を搾った後の種子殻です。以前は廃棄物として処理されていましたが、水分含量が少なく、発熱量が高いことから、近年バイオマス燃料として注目されています。
ENEOSバイオマスパワー室蘭合同会社では、東南アジアからパーム椰子殻を輸入しています。

パーム椰子の木
パーム椰子の果実
パーム椰子の果実説明画像 パーム椰子の果実説明画像

CO2の増減に影響を与えない「カーボンニュートラル」

CO2(二酸化炭素)の増加が地球温暖化の大きな原因であるといわれています。
パーム椰子殻を燃やすとCO2を排出しますが、パーム椰子は光合成によって大気中のCO2を吸収しながら成長するので、CO2の増減に影響を与えません。排出されるCO2と吸収されるCO2の量が同じであることを「カーボンニュートラル」といいます。

発電所用地について

国際拠点港湾である室蘭港臨海で輸入材である燃料が集めやすい場所であることに加え、燃料となるPKS(パーム椰子殻)を貯蔵しておく広大なスペースや、また発電電力を送るための送電線、発電所に必要な工業用水の配管が近隣にあることなど、発電所を運営する好適条件が整っていたことによりこの地に発電所を建設しました。